menu

2022年度第2回宇宙学セミナーを2022年5月20日(金)に開催します。

2022年度第2回 (2022.5.20)(金) 16:00-17:30
講師:森山 小太郎 氏(フランクフルト大学 研究員)
題名:「Event Horizon Telescopeによる天の川銀河中心の巨大ブラックホールの撮影と今後の展望」
開催方法:Zoomによるオンライン形式(事前申込制)
申込方法:こちらよりお申込ください

概要:
 Event Horizon Telescope (EHT)は、地球スケールの仮想望遠鏡を構成することで、ブラックホールごく近傍の世界を撮影・解明する、国際共同研究プロジェクトである。
2019年、EHTによって、楕円銀河M87中心の巨大ブラックホール (M87*) の史上初のブラックホールの事象の地平面スケールの画像が得られ、この視覚的な情報を用いたブラックホール時空構造の解明方法の開発と適用が行われてい る。
 今年 (2022年5月12日)、EHTによって、M87*に続く、もう一つの注目天体である、天の川銀河中心の巨大ブラックホール (Sgr A*)の撮影結果が得られ、世界各国で報道された。
Sgr A*は、最も大きな視直径を持つ巨大ブラックホールであると同時に、周辺を軌道運動する星の観測によって、その質量、地球からの距離が正確に見積もられて おり、正確な時空測定が期待されている。
今回は、Sgr A*の成果について、詳しい解析方法、画像化までのプロセスについて紹介し、得られた結果、将来の展望を説明する。