京都大学宇宙総合学研究ユニット
KYOTO UNIVERSITY UNIT OF SYNERGETIC STUDIES FOR SPACE

宇宙ユニットの関係する研究会群

*随時更新中です。

研究会群一覧

BBT宇宙天気予報研究会
歴史文献天文学研究会
宇宙人文学研究会
宇宙生物学研究会
有人宇宙計画研究会
京都宇宙人類学研究会
環境災害研究会
宇宙倫理学研究会
宇宙科学コミュニケーション論研究会
その他の活動

BBT宇宙天気予報研究会


太陽表面で発生する爆発(フレア)や噴出現象等により、地球周辺を含む宇宙空 間はかき乱されており、磁気嵐と呼ばれる特に強い擾乱が起きることもありま す。宇宙利用や宇宙活動が進む現代では、宇宙空間の擾乱から影響や被害を受け やすく、宇宙の環境を「宇宙天気」またその予報を「宇宙天気予報」と呼んで、 世界中で研究が進められています。一方、宇宙環境に関する観測データは、多種 多様・膨大化しており、まさに「ビッグデータ」となっています。本研究会で は、これらのデータの整備や、データに対しビッグデータ解析手法・人工知能を 応用することによる宇宙天気予報研究を推進します。
関係教員:村主崇行(理化学研究所)、根本茂(ユ)、磯部洋明(総合生存学館)、浅井歩(理)、 柴田一成(理)、家森俊彦(理)
関連ページ:BBT宇宙天気予報研究会
リアルタイム宇宙天気予報


歴史文献天文学研究会


近代的な自然科学的観測が行われる以前にも、天体・自然現象は様々な記録に残っています。この記録を自然科学者と歴史学者が共同で読み解くことにより、新たな知見を見出していきます。歴史文献の記録よりオーロラや肉眼黒点の記述を抽出、過去の太陽活動のデータとして利用、地震や気象分野の研究者とも連携して広く自然科学への歴史文献を活用していきます。また、当時の自然現象のとらえ方など歴史学的研究も視野に入れています。データベース化されたテキストの利用、未読文献史料の自動読み取り技術によるデジタル化など、デジタル・ヒューマニティーの手法を利用・開発とも連携・発展させていきます。様々な分野の研究者が一緒に議論して初めて可能な、宇宙ユニットならではの研究分野です。
関係教員:磯部洋明(総合生存学館)、海老原祐輔(生存研)


宇宙人文学研究会


エジプトの砂漠に埋もれていたピラミッドや大集落が発見されたのは、地球観測衛星のデータからでした。未発見の古代遺構は、世界にはまだまだたくさんあります。日本でも、まだ確認されていない古代道路や景観、あるいは神話や伝説の世界に過ぎないとみなされている事象が少なくありません。砂漠とは土壌水分が異なる日本では、同じ手法で調査することは困難ですが、最近の地球観測衛星に搭載されるセンサーやレーダーの性能は向上しています。そして我が国には、古文書や日本書紀のような史書あります。そこから地殻変動などにつながる情報を抽出し、衛星データと組み合わせると、古代地形が見えてきます。宇宙人文学は、衛星の技術と人文科学を融合した新しい領域です。
関係教員:中野不二男(ユ)、古澤拓郎(アジアアフリカ)、 橋本学(防災研)、磯部洋明(総合生存学館)


宇宙生物学研究会


近年の相次ぐ太陽系外地球型惑星の発見をうけ、宇宙における一般的な生命の存在を議論する「宇宙生物学」は急激な盛り上がりをみせている。本研究会では、宇宙生物学に関わる話題を網羅的に取り扱い、様々な議論や情報交換を行っている。テーマは、太陽系外惑星、惑星形成論、惑星大気、スーパーフレア、宇宙天気予報、太陽系内衛星、極限生物学など多岐にわたり、惑星由来微粒子の惑星間輸送、恒星フレアの惑星大気への影響などの数値計算や、系外惑星カタログ作りなど、具体的な研究活動にまで発展しているものもある。将来的には、生物学や地学の専門家なども巻き込み、京大内外の多分野にわたる宇宙生物学のコミュニティ作りを目指している。
関係教員:佐々木貴教(理)、磯部洋明(総合生存学館)、山敷庸亮(総合生存学館)、柴田一成(理)、淺井 歩(理)
関連ページ:宇宙生物学研究会 系外惑星データベース EXOKyoto


有人宇宙計画研究会


1961年のガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行以来、宇宙は私たちにとって神秘的で夢の空間から人間が行くことができ活躍できる空間に変わりました。 現在、米・露・日・カナダとヨーロッパ諸国が参加している国際宇宙ステーションは、2020年までの運用が計画されていますが、 2014年になって米国が、2015年には日本が2024年まで運用を継続する計画を発表しています。また中国が独自の有人宇宙活動を推進し、 民間による宇宙観光旅行事業の計画も活発化するなど、有人宇宙活動をめぐる国際的な状況は大きく変化しつつあります。 しかし、国際宇宙ステーション後の有人宇宙活動の計画は世界がまだ模索している段階で、これから人類は宇宙にどのように進出していくのか、明確になっていません。   一方、物理学や生物学が、極限状況にその対象を置くことで物質や生命の知られざる性質を明らかにして来たように、 宇宙という人類にとって未知のフィールドは、人とその社会について知りたいという人文社会科学にとっても新たな可能性を開くものです。   本研究会では、有人宇宙輸送の技術的課題、科学・経済・社会的意義、民間有人宇宙活動の可能性、法的・倫理的課題など、 有人宇宙活動のあり方について様々な側面から総合的な検討を行い、将来の日本・世界の有人宇宙計画を提示することを目指すと同時に、 そこから派生する新しい学術研究の可能性を追求します。
関係教員:土井隆雄(ユ)、中野不二男(ユ)、磯部洋明(総合生存学館)、他JAXA等外部の方
関連ページ:有人宇宙計画研究会


京都宇宙人類学研究会


宇宙人類学とは、文化人類学者と宇宙研究者が出会ってできた新しい学問です。人類が宇宙を知り、宇宙へ行くことは、人類に何をもたらすのか。この根源的な問いが宇宙人類学の対象です。数年前から関西の研究者を中心に「宇宙人類学研究会」が結成されて研究活動を始めており、京都宇宙人類学研究会はいわば宇宙人類学研究会の京大支部として活動しています。現在は地球外生命体とのコンタクトへの考古学及び文化人類学かあの示唆に関する文献を輪読しています。また、世界の様々な民族の宇宙観、衛星利用など宇宙技術と在来知の混合、ハンセン病療養所における天文・気象観測などに関心を持つ大学院生や研究者が参加しています。
宇宙人類学研究会website
関係教員:木村大治(アジアアフリカ研)、磯部洋明(総合生存学館)他、
特に神戸大学国際文化学部を始めとして、阪大、京都文教大、民博など関西の研究者と一緒に研究を進めています。


宇宙倫理学研究会


「宇宙倫理学」とは、人間と宇宙との関わりにおいて生じうる様々な道徳的問題を検討する分野で、応用倫理学の最先端と言えます。人間の宇宙進出は、既存のシステムでは対応できないような倫理的/法的/社会的問題を生み出すことが予想されます。本プロジェクトでは、これらの問題に体系的な仕方で取り組み、「宇宙を生存圏とする生物としてわれわれがどう生きるべきか」を理解することを目指します。ビジネスや科学・技術、安全保障といった形での宇宙利用に関わる現実的な問題から、宇宙規模の環境問題、人間の精神および身体の変容、国家や産業の制度的変容、地球外生命との遭遇といったSF的な問題まで幅広く扱います。
宇宙倫理学研究会HP
関係教員:伊勢田哲治(文)、水谷雅彦(文)、磯部洋明(総合生存学館)、呉羽真(ユ)、他


環境災害研究会


地球活動および地球環境の変化によってもたらされる自然環境災害、文明の発達に伴って増加する人的災害や、宇宙環境、宇宙由来の大災害、文化遺産の防災、歴史考古学から学ぶ過去の大災害などについて学び、それぞれの災害のメカニズム、想定される人的・経済的被害を学び、災害レポジトリを利用したデータベース化を行うことを目的としています。古代の災害を検証し、宇宙関連災害との関連性について議論を行なっています。総合生存学館の研究会の一つですが、宇宙ユニットと連携して活動を行なってゆきます。
関係教員:山敷庸亮(総合生存学館)、泉拓良(総合生存学館)、磯部洋明(総合生存学館)、金村宗(総合生存学館)
関連サイト:環境災害研究会

宇宙科学コミュニケーション論研究会


 巨大なリソースを要するビッグサイエンスでありながら社会にとってどんな利益をもたらすかが見えにくい宇宙科学にとって、社会との関係を考えることは常に重要です。特に基礎研究への投資の是非を巡って議論がなされている近年の状況を顧みれば、宇宙科学が発展を続けていくためには、それが社会の中で占める位置を再考し、新しい関係を築いていくことが不可欠とも言えるでしょう。そこで本研究会は、宇宙科学に関する世論を調査し、宇宙科学と社会の間の新しい形のコミュニケーションを開拓し、さらには長期的な視点に立って両者の望ましい関係性を構想することに取り組んでいきます。文系/理系を問わず、宇宙と社会、科学と社会の関係に関心をもつ様々な方の参加を歓迎します。
 暫定的アジェンダとしましては、2017年3月に実施した宇宙開発に関する世論調査の結果分析を行うと同時に、理論的側面では宇宙科学コミュニケーションの現状の調査と課題の分析、実践的側面では新しい科学コミュニケーション形態の考案と実践に取り組んでいく予定です。
関係教員:磯部洋明(総合生存学館)、木村大治(アジアアフリカ研)、呉羽真(ユ)、他


その他の活動


アートやデザイン、お茶、書道、落語などの伝統文化・芸能との コラボレーションにより、科学コミュニケーション的な活動をしたり、 宇宙のデータや研究成果を使った新しい作品の制作をしたり、 といった活動を行っています。活動例は こちら
学生主導の企画として、花山天文台をアートギャラリーにする企画もあります。 参考website
これらの企画に参加したり、また自分でイベントの企画を立てたりといった ことに興味のある学生を募集しています。
関係教員:磯部洋明(総合生存学館)


京大で科学コミュニケーションの研究をしている研究者や、 小中高校の先生、学生さんと一緒に作った教材です。 現在、京都市教育委員会と協力して学校現場への展開を図ったり、 様々なイベントで実践したりしながら、開発メンバー以外でも 使える形に改良してゆくことを検討しています。詳しくは こちら.
関係教員:磯部洋明(総合生存学館)、水町衣里(iCeMS)、塩瀬隆行(博)他



宇宙観測用の先端技術の他分野への応用は、医療業界や環境調査などで 成果を出しつつあり、高い技術の積極的な応用検討が徐々に重要性を増して います。実際に装置技術に触れ、その特長と、他用途での運用で起こり得る 問題点を様々な視点から類似ケースと比較し、応用開発における改良提案や、 固定概念にとらわれない新価値について議論します。
関係教員:谷森達(理)、水村好貴(ユ)



高校生と一緒に小型ロケット打ち上げや大気球への相乗り機器開発を行い、 小規模プロジェクトの進行を通した宇宙教育現場を実際に体験します。 分野問わず、これを飛ばしたら面白い!というアイデアを考えたい方や、 教育体験、プロジェクト管理に興味のある学生を募集します。
関係教員:谷森達(理)、水村好貴(ユ)



宇宙学に関連するテーマの展示、ワークショップ、 映像番組などのコンテンツの企画・制作を実験的手法を取り入れながら行います。 アウトリーチの効果をはかるという社会的要請に応えるだけでなく、 現場で行われる様々なプログラムや取り組みを改良していくため、 展示評価やその手法についての実践的な研究・開発も行います。
実施例:「はやぶさ2」打ち上げパブリックビューイング
関係教員:塩瀬隆之(博),五島敏芳(博),磯部洋明(総合生存学館)他



学術活動の中で生み出される資料。宇宙学分野では様々の学際的研究 プロジェクトや活動が縦横に展開されています。宇宙学関連の学術資料を 適切にアーカイブし、資料の持つ証拠性や真正性を保ちながら幅広く 活用するため、実現かつ持続可能なアーカイブ構築に取り組みます。 オーラルヒストリーやドキュメンテーションの理論と実践を通して、 無形の学術情報の記録とアーカイブ化も行います。
関係教員:柴田一成(理),冨田良雄(理),五島敏芳(博),浅井歩(ユ)



宇宙探査・開発・利用は、近い将来に予定されている国際宇宙ステーション計画の終了、新興国の台頭、民間企業の参入などにより、いま大きな転換点を迎えており、それに伴って様々な倫理的・法的・社会的課題が生じています。 そこで宇宙ユニットでは、京都大学内外の研究者と連携し、将来の宇宙探査・開発・利用がもつ倫理的・法的・社会的含意に関する研究調査を行っています。 2017年9月23日には、様々な分野の専門家を招聘し、ワークショップを開催しました。
関係教員:伊勢田哲治(文)、磯部洋明(総合生存学館)、呉羽真(ユ)