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第15回宇宙ユニットシンポジウム 「人類は宇宙に移住できるのか?―文理融合型宇宙教育の開発と実践」

 

 


オンライン開催、参加申込はコチラ ※ 2/4(金) 〆切

1日目 2月 5日(土)

第1部     サイエンス 13:00-15:00
 司会  松岡 彩子(京都大学理学研究科 地磁気世界資料解析センター)
 講演1  高井 研(海洋研究開発機構)  
 講演2  吉川 真(宇宙航空研究開発機構)   
 講演3  関根 康人(東京工業大学 地球生命研究所)

第2部     教育、ビジネス 15:10-17:00
 司会  山敷 庸亮(京都大学総合生存学館)
 講演4  寺田 昌弘、田島 知之、学生代表(京都大学宇宙総合学研究ユニット)
 講演5  大野 琢也(鹿島建設)
 講演6  永崎 将利(Space BD)

2日目 2月 6日(日)

第3部   宇宙倫理学 9:00-10:10
 司会  嶺重 慎(京都大学理学研究科/宇宙総合学研究ユニット長)
 講演7  伊勢田 哲治(京都大学文学研究科)
 講演8  児玉 聡(京都大学文学研究科)

*1  宇宙倫理学教育プログラムwebサイト
*2  宇宙倫理学教育プログラム広報動画

パネルディスカッション 10:20-11:15
   司会:  浅井 歩(京都大学理学研究科 附属天文台)
 パネリスト:  稲富 裕光 (宇宙航空研究開発機構)、伊勢田 哲治(京都大学)ほか

ポスター交流会 12:00-14:45 
※ 出展ポスターリスト:https://www.usss.kyoto-u.ac.jp/symp/15th/posters/

※ ポスター交流会には参加申し込みをされた方のみに2/5にご案内をお送りします。

JAXA宇宙飛行士 金井宣茂氏  講演  15:00-16:00

表彰式 16:10-16:30

 

登壇者プロフィール

金井 宣茂 (JAXA宇宙飛行士)
防衛医科大学校医学科卒業。2017年12月から2018年6月にかけて、ISS第54次/第55次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに168日間滞在。滞在中は、ミッションテーマの「健康長寿のヒントは宇宙にある。」に基づく各種利用実験活動のほか、船外活動やドラゴン補給船運用14号機(SpX-14)の把持などを実施した。

 

第1部 サイエンス・生命探査

松岡 彩子(司会・京都大学理学研究科 地磁気世界資料解析センター)
東京大学理学系研究科地球惑星物理学専攻修了、博士(理学)。宇宙科学研究所(現在の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)助手、同研究所准教授を経て2020年より現職。ジオスペース探査衛星「あらせ」磁場観測器PI、水星磁気圏探査機「みお」磁場観測器Co-PIをつとめるなど、探査機や地上で観測した磁場のデータの解析を軸とした研究を行っている。

高井 研(海洋研究開発機構 ミスター深海探査)        
講演タイトル:「宇宙における観測可能なハビタビリティの拡張」
国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)超先鋭研究開発部門 部門長。1969年、京都府生まれ。京都大学大学院農学研究科水産学専攻博士課程修了。農学博士。1997年、海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)深海環境フロンティア研究員。海洋・極限環境生物圏領域深海・地殻内生物圏研究プログラムプログラムディレクターなどを経て、2018年より現職。専門は微生物学。深海や地殻内といった極限環境に住む微生物の研究や、その生態系の仕組みなどを解明する。

吉川 真(宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究所 准教授) 
講演タイトル:「小惑星探査機「はやぶさ2」の成果と今後の展開」
宇宙航空研究開発機構、宇宙科学研究所、准教授。理学博士。「はやぶさ2」ミッションマネージャ。1962年、栃木県栃木市生まれ。東京大学・同大学院卒業。郵政省通信総合研究所、フランスのニース天文台等で職務を行った後、1998年より現職。専門は天体力学で、太陽系天体探査や天体の地球衝突問題について研究を進めている。

 

関根 康人(東京工業大学 地球生命研究所 教授)
講演タイトル:「月と火星の水事情 ― 月に行こうか、火星に行くか」
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻准教授を経て、現職。地球や太陽系の天体について、特に生命の存在する、もしくは存在しそうな惑星・衛星が、どうやって今のような姿になったのか、誕生し、進化してきたのかについて研究している。

 

第2部 教育・ビジネス

山敷 庸亮(司会・京都大学総合生存学館 教授/宇宙総合学研究ユニット)
京都大学博士(工学)環境地球工学専攻。サンパウロ大学工学修士。国際湖沼環境委員会(ILEC)、国連環境計画(UNEP-IETC)、日本大学、東京大学、京都大学防災研究所の各所で勤務後、2013年より大学院総合生存学館。2014年より現職。2016年に初めての日本語対応太陽系外惑星データベース「ExoKyoto」を構築・公開する。専門は地球惑星科学全般(特に水資源・水循環)。2018年にアリゾナ大学との学術提携を構築し、2019年から始まるSpace Camp at Biosphere 2の実現体制を構築する。2020年10月より本シンポジウム共催団体であるSIC有人宇宙学研究センター代表。

 

寺田 昌弘(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特定准教授)
大阪大学大学院生命機能研究科修了。専門は、宇宙医学、宇宙生物学。 2009年にJAXA宇宙医学生物学研究室(向井千秋研究室)に入社し、宇宙飛行士の健康管理技術の研究に従事。 2014年10月から3年間、NASA Ames Research Centerへ研究留学し、宇宙滞在中の健康評価手法の開発に向けた研究に従事。 その後、東京慈恵会医科大学に移り、2018年4月より現職。

 

田島 知之(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特定助教)
京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程単位取得退学。博士(理学)。京都大学大学院理学研究科研究員を経て、2019年10月より現職。専門は宇宙霊長類学。私たち人間と同じヒト科の類人猿、オランウータンの生態をボルネオで研究してきた。野生下と飼育下で変化する霊長類の行動と社会関係の比較を通じて、宇宙移住後に予測される社会的課題とその対策について見据えた研究をしている。

 

大野 琢也(鹿島建設/京都大学総合生存学館SIC有人宇宙学研究センター特任准教授)
講演タイトル:「宇宙建築 人工重力研究」
神戸大学工学部建築学科卒業。1993年神戸大学大学院工学研究科建築学専攻修士。1993年鹿島建設入社、設計・エンジニアリング総事業本部。1997年より関西支店建築設計部。2020年より京都大学大学院総合生存学館非常勤講師。子供のころより宇宙居住に興味持ち、基礎として建築設計を学ぶ。宇宙居住の問題点は、低重力により地球に戻れない体になること、誕生や成長が正常に行われないこと、であると考え、その対策として遠心力を利用した人工重力施設が役に立つかもしれないと思い、仕事とは別に研究を重ねてきた。書籍、雑誌、講演などで独自の人工重力施設の建築的手法を世に問いかけている。

 

永崎 将利(Space BD株式会社 代表取締役社長)
講演タイトル:「宇宙ビジネスに挑むいま、大切にしていること」
福岡県北九州市出身。早稲田大学教育学部卒業後、三井物産株式会社で人事部(採用・研修)、鉄鋼貿易、鉄鉱石資源開発に従事、2013年に独立。1年間の無職期間を経て2014年ナガサキ・アンド・カンパニー株式会社設立、主に教育事業を手掛けたのち、2017年9月Space BD株式会社設立。日本初の「宇宙商社®」として、設立9か月でJAXA初の国際宇宙ステーション民間開放案件「超小型衛星放出事業」の事業者に選定されるなど、宇宙商業利用のリーディングカンパニーとして宇宙の基幹産業化に挑んでいる。著書「小さな宇宙ベンチャーが起こしたキセキ」(アスコム)。

 

第3部 宇宙倫理

嶺重 慎(司会・京都大学大学院理学研究科 教授/宇宙総合学研究ユニット長)
東京大学大学院理学系研究科(天文学、博士課程)修了、理学博士。マックスプランク研究所研究員、ケンブリッジ大学研究員、茨城大学理学部助手・・・京都大学基礎物理学研究所教授等を経て2008年から現職。専門はブラックホール天文学、サイドワークとしてインクルーシブ天文学(障害者対象の教材開発など)にも従事。

 

伊勢田 哲治(京都大学文学研究科 准教授/宇宙総合学研究ユニット)
講演タイトル:「正しく宇宙へ移住するために—-宇宙倫理学の課題」
京都大学文学部卒業、文学研究科修士課程修了、University of Maryland 院修了、Ph.D. (Philosophy)。専門は科学哲学、特に社会認識論、検証理論、科学実在論、社会科学の哲学、認識論、科学技術倫理、宇宙倫理学。

 

児玉 聡(京都大学文学研究科 准教授/宇宙総合学研究ユニット)
講演タイトル:「彼方から見た宇宙倫理学」
京都大学博士(文学)。東京大学大学院医学系研究科講師を経て、2012年10月より現職。専門は功利主義を中心とする近現代の倫理学・生命倫理学。近年は進化論が倫理学に与える影響、予防医学・犯罪予防・災害予防などに通底する予防の倫理学の構築、新型コロナウイルス感染症のパンデミックがもたらす倫理的・法的・社会的課題などについて研究している。

 

パネルディスカッション

浅井 歩(司会・京都大学理学研究科 准教授/宇宙総合学研究ユニット)
京都大学理学研究科博士課程修了 博士号(理学)。国立天文台野辺山太陽電波観測所上級研究員、京都大学宇宙総合学研究ユニット特定助教および特定准教授を経て、2016年より現職。専門は太陽物理学。太陽面爆発(フレア)の発生機構やフレアに伴って生じる噴出現象や衝撃波が太陽-地球圏環境に与える影響(宇宙天気)について研究を行っている。

 

稲富 裕光(宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究所 教授)
東京大学大学院博士課程修了(工学(博士))。現在、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所学際科学研究系研究主幹。 専門は物質科学、宇宙環境利用科学。電磁場利用による地上研究、そして落下施設、大気球、観測ロケット、 国際宇宙ステーションの利用による数多くの微小重力実験を実行し、特に物質の相変態過程の解明に取り組んでいる。 宇宙惑星居住科学連合の立ち上げに尽力し、国際宇宙探査、そして宇宙における人類の活動圏拡大・社会構築を可能にする新たな科学研究の展開可能性を模索している。

当シンポジウムは文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費「有人宇宙活動のための総合科学研究教育プログラムの開発と実践」および「倫理学を基盤とした宇宙人材育成プログラムの開発と実践」による支援を受けて開催されます。
主催◎京都大学宇宙総合学研究ユニット
共催◎京都大学大学院理学研究科附属天文台、京都大学大学院総合生存学館SIC有人宇宙学研究センター
後援◎京都府教育委員会、京都市教育委員会、宇宙航空研究開発機構

 

講演登壇者からの推薦図書一覧
※ シンポジウム開催中のみの掲載となります。
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