2018年5月15日 宇宙ビジネス(淺田正一郎)

宇宙ビジネスについて、最新の情報を交えながら解説する。 宇宙開発・ビジネスの変遷について説明する。 1957~80年に、米ソは国威発揚を目的として宇宙開発競争を行い、 ソ連による世界初の人工衛星スプートニクの打ち上げや有人宇宙飛行、 米国による世界初の月面有人ミッション成功などが実施されたこと、 その後の宇宙インフラ構築(1980~)では、 国際宇宙ステーションの開発・運用、米国によるスペースシャトルの開発・運用、 宇宙分野の軍事利用の拡大などが行われたことを紹介する。 また、これらの動きは、 SpaceX社やBlue Origin社といったIT長者による宇宙産業への参入につながり、 現在では、多くの宇宙ベンチャーが誕生していることを紹介する。 宇宙ビジネス最前線として、 これまでは、静止軌道上の通信・放送衛星によるビジネス、 打ち上げ輸送サービスなどが主流であったが、 新たな分野として月面や小惑星の資源開発、惑星間飛行、 宇宙分野の研究開発などの宇宙ベンチャーが誕生し、 既存産業の破壊と新規産業の創造が始まっている状況を解説する。