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第13回宇宙ユニットシンポジウム 「人類は宇宙文明を作れるかー宇宙教育を通じた挑戦ー」

第13回宇宙ユニットシンポジウム
「人類は宇宙文明を作れるかー宇宙教育を通じた挑戦ー」

京都大学宇宙総合学研究ユニット(宇宙ユニット)は、理学、工学、人文社会科学の幅広い領域にわたり、人類と宇宙に関わる諸問題の研究を推進しています。 同時に、次世代の宇宙開発や有人宇宙活動を担う人材育成にも積極的に取り組んでいます。 宇宙ユニットでは毎年、シンポジウムを開催しています。 通算13回目となる今回のシンポジウムでは、「人類は宇宙文明を作れるかー宇宙教育を通じた挑戦ー」というテーマのもと、ポスター交流会、講演、パネルディスカッションを通じて、宇宙における文化の発展可能性について検討します。 初日には、宇宙に関して世代や立場、分野を超えた交流の場を設けます。 是非ともご参加ください。

(2019.11.15) ウェブサイトを開設、最新情報は随時更新します。
(2019.12.17) 一般参加申し込みフォームを開設しました。
(2020.01.17) 基調講演の登壇者が決定しました。シンポジウム登壇者情報も随時更新します。
(2020.01.31) 2月9日の全講演に文字通訳がつくことになりました。
      2月8日の油井飛行士の講演には手話通訳がつきます。
      親子向け宇宙絵画教室は、1日目の13:30-15:30に開催予定!

開催概要

             

日時: 2020年2月8日(土) 13:00-17:30、9日(日) 10:00-17:30
会場: 京都大学国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ&シンポジウムホール(吉田キャンパス本部構内)
       アクセス( Google MAP, 本部構内マップ69番建物, 主な交通機関)

参加費   :無料
申し込み  :下記の申し込み方法をご覧下さい。

参加申し込み方法

            

一般参加申し込みを締め切りました。席に若干の余裕がございますので、 事前申し込みしておられない方もご着席いただける可能性がございます。 どうぞお越しください。

プログラム

2020年2月8日(土) ポスター展示交流会「宇宙研究の広場2020」
[会場: 京都大学国際科学イノベーション棟5階ホール+ホワイエ]

13:00    開場
13:20-14:20 コアタイム①
14:30-15:30 コアタイム②
15:50    ポスター投票締切
16:00-17:00 基調講演 油井亀美也 氏(JAXA宇宙飛行士)「有人宇宙探査時代に向けて〜有人宇宙飛行の課題」(司会:寺田昌弘 氏・宇宙ユニット)
17:00-17:20 発表賞表彰式
17:20-17:30 閉会挨拶(長田哲也 氏・京都大学理学研究科 教授/宇宙ユニット 副ユニット長)

2020年2月9日(日) シンポジウム講演+パネルディスカッション
[会場: 京都大学国際科学イノベーション棟5階ホール+ホワイエ]

9:30     開場
10:00    開会(司会:辻廣智子 氏・宇宙ユニット)
10:00-10:10 開会挨拶(嶺重慎 氏・京都大学理学研究科 教授/宇宙ユニット ユニット長)
10:10-12:00 講演会・第一部(司会:伊勢田哲治 氏・京都大学文学研究科 准教授/宇宙ユニット)
 講演①: 土佐尚子 氏(京都大学総合生存学館 特定教授)
 講演②: 松井紫朗 氏(京都市立芸術大学 美術学部 教授)
 講演③: 川端裕人 氏(作家)
12:00-13:00 休憩 13:00-14:20 講演会・第二部(司会: 中道晶香 氏・京都産業大学)
 講演④: 寺田昌弘 氏+京都大学学生代表「京大教育プログラムについて」
 講演⑤: Herman LEE 氏(京都大学理学研究科 講師)
14:20-14:30 休憩 14:30-15:50 講演会・第三部
 講演⑥: 水島淳 氏(SPACETIDE/西村あさひ法律事務所)
 講演⑦: 稲富裕光 氏(JAXA宇宙科学研究所 研究主幹)
15:50-16:00 休憩 16:00-17:20 パネルディスカッション「人類は宇宙文明を作れるか」(司会:木村大治 氏・京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 教授/宇宙ユニット)
 土佐尚子 氏・松井紫朗 氏・川端裕人 氏・水島淳 氏・稲富裕光 氏・土井隆雄 氏
17:20-17:30 閉会挨拶(山敷庸亮 氏・京都大学総合生存学館 教授/宇宙ユニット 副ユニット長)

 

基調講演(2月8日)

 

油井亀美也 氏(JAXA宇宙飛行士)
講演タイトル:「有人宇宙探査時代に向けて〜有人宇宙飛行の課題
欧米を中心に有人宇宙探査時代が本格的に始動しつつある今、 月への有人宇宙探査やゲートウェイ計画などのプロジェクトとその将来について、 「星宙の飛行士」が話題の油井亀美也氏に、宇宙飛行士の立場からお話していただく予定です。
※基調講演には手話通訳がつきます。 定員に達し次第締め切りますのでご了承ください。 都合により講師が変更となる可能性があります。

 

講演者(2月9日)

 

土佐尚子 氏(京都大学総合生存学館 特定教授)
講演タイトル:「無重力アートの研究
<経歴> 1961年福岡市生まれ。国際的に知られた日本のメディアアーティスト。 1980年代後半にニューヨーク近代美術館での日本のビデオアート企画展New Video Japanに選ばれ、 1985年に制作した初期の作品がニューヨーク近代美術館のコレクションになる。 工博(東大)。バウハウスのジョージケペシュが設立したMIT高等視覚研究所のアーティストフェローを経て現職。 2016年度文化庁文化交流使を務め2017年4月NY Times Squareのビルボード60台以上を使って1ヶ月間作品を展示して話題になった。 映像はこちら

松井紫朗 氏(京都市立芸術大学 美術学部 教授)
講演タイトル:「時空意識への挑戦
<経歴> 1960年生まれ。彫刻家。現在京都市立芸術大学美術学部教授。 1980年代半ばより、多様な素材を用いたユーモラスな立体造形作品の制作で注目を集める。 90年代より、様々なスケールで建築空間や環境と関わる作品制作を開始、テント素材、 リップストップやスパンデックスなどの膜素材を多用しながら、作品を経験する人の知覚や空間認識に揺さぶりをかける。 JAXAとの共同研究、文化・人文科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙ーMessage in a Bottle」は、 2010年~2013年にかけ、NASAとJAXAの協力によって国際宇宙ステーションの軌道上で実施され、 現在「地上ミッション」を地球上の各地に展開している。

川端裕人 氏(作家)
講演タイトル:「ロケット小説を書いたら火星に行けそうな気がしてきた」 <経歴> 1964年、兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。文筆家。 小説作品に、『川の名前』(ハヤカワ文庫JA)、『青い海の宇宙港 春夏篇』『青い海の宇宙港 秋冬篇』(ハヤカワ文庫JA)、 NHKでアニメ化された「銀河へキックオフ」の原作『銀河のワールドカップ』(集英社文庫)と その“サイドB”としてブラインドサッカーの世界を描いた『太陽ときみの声』(朝日学生新聞社)など。 近著『我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち』(講談社ブルーバックス)で、 第34回講談社科学出版賞と科学ジャーナリスト賞2018を受賞。ほかに宇宙論研究の最前線で活躍する天文学者小松英一郎氏との 共著『宇宙の始まり、そして終わり』(日経プレミアシリーズ)もある。 ツイッターアカウント@Rsider。有料メルマガ「秘密基地からハッシン!」を好評配信中。

寺田昌弘 氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特定准教授)
講演タイトル:将来の有人宇宙ミッションに向けた京大教育プログラム
<経歴> 大阪大学大学院生命機能研究科修了。専門は、宇宙医学、宇宙生物学。 2009年にJAXA宇宙医学生物学研究室(向井千秋研究室)に入社し、宇宙飛行士の健康管理技術の研究に従事。 2014年10月から3年間、NASA Ames Research Centerへ研究留学し、宇宙滞在中の健康評価手法の開発に向けた研究に従事。 その後、東京慈恵会医科大学に移り、2018年4月より現職。

Herman LEE 氏(京都大学理学研究科 講師)
講演タイトル:「星々の大爆発〜宇宙環境へのインパクト
<経歴> 2011年スタンフォード大学大学院博士課程修了(Ph.D., Physics)。 スタンフォード大学KIPAC研究所、京都大学基礎物理学研究所、理化学研究所とJAXA宇宙科学研究所を経て、2017年より現職。 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構客員科学研究員を兼任。 専門は宇宙物理学。現在、超新星という星の大爆発とその残骸における様々な天体現象を理論と数値的な手法で探究し、 宇宙線の起源、星の進化などのビッグクエスチョンに挑んでいる。

水島淳 氏(SPACETIDE/西村あさひ法律事務所 パートナー)
講演タイトル:「宇宙ビジネスの広がりと今後ー法律実務で切り拓く革新的ビジネス」
<経歴>事業の新規局面における遂行戦略の法律実務を用いた設計・強化のサポート (M&A、事業提携、国際展開、資金調達、新規ビジネス構築、IP戦略等)。 2012年から2014年まで米国シリコンバレーにてハードウェアスタートアップWHILL, Inc.の設立メンバーを務め、 事業運営・2ラウンド合計約15億円の資金調達を実行。米国コロラド州のアクセラレーターであるBoomtown Acceleratorメンター。 民間宇宙ビジネス促進のための組織である一般社団法人SPACETIDE理事。株式会社マクロミル社外取締役。 『M&A法大全』、『FinTech ビジネスと法25講』、『スタンフォードの教え「ビー・ユアセルフ」』、 『ビジネスパーソンのための企業法務の教科書』など、新規事業、M&A等に関する執筆多数。 2004年東京大学法学部第一類卒業(LL.B.)、2013年スタンフォード大学ビジネススクール卒業(MBA)。

稲富裕光 氏(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所 教授)
講演タイトル:「月、そして火星へ」 <経歴> 東京大学大学院博士課程修了(工学(博士))。現在、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所学際科学研究系研究主幹。 専門は物質科学、宇宙環境利用科学。電磁場利用による地上研究、そして落下施設、大気球、観測ロケット、 国際宇宙ステーションの利用による数多くの微小重力実験を実行し、特に物質の相変態過程の解明に取り組んでいる。 宇宙惑星居住科学連合の立ち上げに尽力し、国際宇宙探査、そして宇宙における人類の活動圏拡大・社会構築を可能にする新たな科学研究の展開可能性を模索している。

 

パネリスト

 

土井隆雄 氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特定教授)
<経歴> 1978年東京大学大学院博士課程修了(宇宙工学)。 2004年ライス大学大学院博士課程修了(天文学)。 1985年にNASDA(現JAXA)よりペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)として選定される。 1997年,2008年にスペースシャトルによるミッションに搭乗。 2009年より国際連合宇宙部宇宙応用課長。2016年より京都大学にて現職。専門は有人宇宙学。

 

司会者(2月9日)

 

伊勢田哲治 氏(京都大学文学研究科 准教授)

中道晶香 氏(京都産業大学共通教育推進機構 教授/アストロ・アカデミア 塾長)

木村大治 氏(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 教授)
<経歴>京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。福井大学助教授、京都大学人間/環境学研究科助教授等を経て2012年より現職。 専門は人類学、コミュニケーション論。 著書に『共在感覚ーアフリカの二つの社会における言語的相互行為から』(2003)、 『見知らぬものと出会うーファースト・コンタクトの相互行為論』(2018)などがある。

主催・共催・後援

主催 京都大学宇宙総合学研究ユニット
共催 京都大学大学院理学研究科附属天文台
後援 京都府教育委員会, 京都市教育委員会 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 京都大学大学院総合生存学館

SOC

山敷庸亮、嶺重慎、磯部洋明、浅井歩、土井隆雄、寺田昌弘、田島知之、辻廣智子

お問い合わせ

本シンポジウムに関するお問い合わせは、 usss-event_atmark_kwasan.kyoto-u.ac.jp までご連絡ください。 (_atmark_の部分を@にかえてください。)

本シンポジウムは、文部科学省 宇宙航空科学技術推進委託費「有人宇宙活動のための総合科学研究教育プログラムの開発と実践」によって実施されるものです。 京都大学は 「国民との科学・技術対話」 活動を推進しています。