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宇宙総合学研究ユニット特別講演会 オーロラ科学の進歩

宇宙総合学研究ユニット特別講演会 オーロラ科学の進歩

オーロラ科学の世界的な権威である、アラスカ大学の赤祖父俊一先生の講演会を下記の要領で 開催します。参加をご希望の方は、申し込みフォームを電子メールにてお送り下さい。

注:開場時間が若干変更になりました。

日時:2010年1月25日 13:40-15:00(13:25開場)
会場:京都大学時計台記念館 国際交流ホール I
講演者:赤祖父俊一 (アラスカ大学国際北極圏研究センター)
講演題目:オーロラ科学の進歩
参加費:無料

講演要旨
オーロラの科学は、太陽物理学とともに宇宙時代の夜明け以来、長足の進歩を遂げてきた。それは当然、オーロラは宇宙現象であるからである。その進歩を伝説時代に遡って述べる。

現在、オーロラは地球を取り巻く大電力放電現象であることが解明され、その発電機の機構も理解されてきた。しかし、天空を舞う激しいオーロラの活動については、数多くの人工衛星の探査にもかかわらず、その過程については太陽活動の原因とともに論争が続いている。

木星や土星にも地球のようなオーロラがあるが、地球のオーロラの特徴は酸素原子からの光であることで、これは地球上に植物があるからである。太陽系外惑星の映像線が得られている現在、オーロラによる宇宙生命の探求も将来の目的となるであろう。

申し込み、お問い合わせ先

下記申し込みフォームに記入の上、isobe_at_kwasan.kyoto-u.ac.jpまでメールで 送って下さい(_at_は@に直して下さい)。その際、メールの件名は 「宇宙ユニット講演会申し込み」として下さい。定員100名で先着順とします。 お問い合わせも同じアドレスへメールにてお願いします。

—–宇宙ユニット講演会参加申し込みフォーム———————
氏名:
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職業・学年:
所属(学校名、会社名):
メールアドレス:
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講演者プロフィール

赤祖父俊一博士はアラスカ大学名誉教授および同大学の名誉研究所所長である。博士は国際北極圏研究センターが創設された1999年から退職した2007年まで、同研究所の所長を務めた。それ以前にはアラスカ大学地球物理研究所の所長を1986年から1999年まで13年間務め、地球物理研究所を北極圏研究の重要拠点とすることに貢献した。当時、アラスカ火山観測所を創設し、国際航空路の安全に寄与した。また、日本の人工衛星受信所の設立など日本との学術交流に力を尽くした。

赤祖父博士は東北大学大学院博士課程に在学中の1958年、博士課程の学生としてアラスカ大学に入学し、地球物理研究所でシドニー・チャップマン教授(国際地球観測年の委員長)のもとで、オーロラの研究を行い、1961年に博士号(Ph.D.)取得、1964年に同研究所教授となった。発表論文は約550編、出版した書籍は11冊に及ぶ。1981年には現代科学全分野で最も文献を引用された1000人の科学者の一人として選ばれた。彼はオーロラの世界的権威として知られている。その後1999年から国際北極圏研究所の所長の時代に気候学に専念し、地球温暖化問題に取り組んでいる。

1976年には英国王立天文学会よりチャップマン・メダル、1977年には日本学士院賞、1979年にはアメリカ地球物理学会ジョン・フレミング賞を授与された。1985年には昭和天皇にオーロラについて御進講した。また、1999年にはアラスカ州デナリ賞、2003年には勲二等瑞宝章などを授与された。アラスカ大学は博士の退職にあたり、国際北極圏研究センター・ビルを赤祖父俊一ビルと命名した。