第12回宇宙ユニットシンポジウム 「人類は宇宙社会をつくれるか?―宇宙教育を通じた挑戦―」
第12回宇宙ユニットシンポジウム
「人類は宇宙社会をつくれるか?―宇宙教育を通じた挑戦―」
京都大学宇宙総合学研究ユニット(宇宙ユニット)は、理学、工学、人文社会科学などの 幅広い領域にわたる総合的な宇宙研究の開拓を目指して発足し、JAXA/ISASや他大学と連携して、 人類の生存圏としての宇宙に関わる諸問題の研究を推進しています。 また、宇宙開発利用や有人宇宙活動を担うグローバル人材の育成およびその教育プログラムの開発・実践を通した宇宙教育も行っています。 宇宙ユニットでは、2009年度から2012年度にかけて「人類はなぜ宇宙へ行くのか」と題したシンポジウムを開催し、 2013年度から2016年度にかけて「宇宙にひろがる人類文明の未来」というテーマで広い議論を展開してきました。 昨年度は「人類は宇宙人になれるか?―宇宙教育を通じた挑戦―」 と題して教育も含めたテーマで議論を行いました。
通算12回目となる今回のシンポジウムでは、「人類は宇宙社会をつくれるか?―宇宙教育を通じた挑戦―」 という主題を設定し、ポスターセッションや講演会、パネルディスカッションを通して、 人類の宇宙進出・有人宇宙活動にかかわる様々な問題を検討します。 講演会・パネルディスカッションでは、副題の「宇宙教育を通じた挑戦」の通り、 宇宙時代へ向けた教育と宇宙を通した教育について議論を発展させます。 また、宇宙研究・開発に関する世代や立場、専門分野を超えた対話を重視し、 全ての来場者が密接に議論・交流する場を設けます。
ポスター賞の受賞者一覧と一部のポスターデータを掲載しました。(詳細)(2019.02.20追記)
ポスター出展配置図および出展概要を公開しました。こちらをご覧ください。(2019.01.22追記)
ポスター展示交流会の出展者情報を公開しました。こちらをご覧ください。(2019.01.18追記)
一般参加申込フォームをオープンしました。(2019.01.09追記)
これまでのシンポジウムについてはこちらをご覧下さい。
開催概要
日時(予定):2019年2月9日(土)13:00-17:30、10日(日)10:00-17:30
会場 :京都大学国際科学イノベーション棟5階(吉田キャンパス本部構内)
アクセス( Google MAP, 本部構内マップ69番建物, 主な交通機関)
参加費 :無料
申し込み :下記の申し込み方法をご覧下さい。
託児 :下記の託児についてをご覧ください。
書籍コーナー:下記の書籍コーナー「手に取る宇宙」についてをご覧ください。
情報保障 :下記の聴覚情報保障についてをご覧ください。
申し込み方法
一般参加の方も、事前の参加申し込みが必要になります。 基調講演・講演会・パネルディスカッションは、 会場定員に達した場合それ以上の参加をお断りせざるを得ないこともあります。 あらかじめご了解下さい。下記の参加申し込みフォームのページを開いて必要情報を記入し、送信ボタンを押してください。
一般参加申し込みを締め切りました。席に若干の余裕がございますので、 事前申し込みしておられない方もご着席いただける可能性がございます。 どうぞお越しください。
- ポスター出展者の方(代表者・共同出展者を問わず)は、出展の連絡担当者宛に、 別途ご連絡差し上げますので、こちらのフォームからの一般参加申し込みは必要ありません。
プログラム
2月9日(土) ポスター展示交流会「宇宙研究の広場2019」
【会場:京都大学国際科学イノベーション棟5階ホワイエ・シンポジウムホール】
13:00 開場
13:20-14:20 コアタイム①
14:40-15:40 コアタイム②
16:00 ポスター投票締切
16:15-17:00 基調講演:山形俊男 氏「変化・変動する水惑星地球と持続可能な社会」
17:00-17:20 表彰式
17:20-17:30 閉会挨拶(柴田一成 氏・京都大学理学研究科 教授/宇宙ユニット 副ユニット長)
- 出展を2グループに分け、説明担当者が常駐する時間(「コアタイム」)を設けております。
- 16:00までがホワイエでのポスターを展示交流会です。基調講演・表彰式はホール内にて行います。
- こども向けワークショップ「人が住むわく星を考えよう」を 後半コアタイムの時間に行います。 (関連)
ポスター展示交流会の出展情報はこちらをご覧ください。
2月10日(日) シンポジウム講演+パネルディスカッション
【会場:京都大学国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホール】
10:00 開場
10:30-10:40 開会挨拶(長田哲也 氏・京都大学理学研究科 教授/宇宙ユニット ユニット長)
10:40-12:00 講演会・第一部(司会:海老原祐輔 氏・京都大学生存圏研究所 准教授/宇宙ユニット)
講演①: 野尻抱介 氏「人類の宇宙適応」
講演②: 高屋友里 氏「宇宙社会に求められる法規則 ~国際宇宙法の観点から~」
13:00-14:20 講演会・第二部(司会:田口聡 氏・京都大学理学研究科 教授/宇宙ユニット)
講演③: 寺田昌弘 氏+京都大学学生代表「将来の有人宇宙ミッションに向けた京大教育プログラム」
講演④: 松下佳代 氏+田口真奈 氏「宇宙総合学で学生は何を学んだか ~コンセプトマップから見る~」
14:30-15:50 講演会・第三部(司会:泉田啓 氏・京都大学工学研究科 教授/宇宙ユニット)
講演⑤: 棚橋秀行 氏「まいど1号打上げ10周年 おっちゃんたちの挑戦は続く!」
講演⑥: 稲谷芳文 氏「月や火星の上に社会を作る」
16:00-17:20 パネルディスカッション
稲谷芳文 氏・栗田光樹夫 氏・高屋友里 氏・棚橋秀行 氏・土井隆雄 氏・野尻抱介 氏・松下佳代 氏
17:20-17:30 閉会挨拶(山敷庸亮 氏・京都大学総合生存学館 教授/宇宙ユニット 副ユニット長)
基調講演(2月9日)
山形俊男 氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特任教授)
講演タイトル:「変化・変動する水惑星地球と持続可能な社会」
<経歴> 1971年に東京大学理学部地球物理学科を卒業後、九州大学助教授、東京大学理学部教授、理学部長などを歴任。 2012年に東京大学を定年退職後、海洋研究開発機構アプリケーションラボ所長を務めた後、 現在は同ラボ特任上席研究員、京都大学宇宙総合学研究ユニット特任教授、 笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員、日本海洋科学振興財団会長などの役職にある。 世界の気候に影響を与えるインド洋のダイポールモード現象の発見や海や気候関係の一連の業績により、 米国地球物理学連合、米国気象学会、日本地球惑星科学連合などのフェロー会員に選ばれている。 日本海洋学会名誉会員、フランス海洋アカデミー外国人連携会員、 南京情報科学技術大学栄誉教授であり、米国気象学会からはスベルドラップ金メダル、 国際海洋物理科学協議会からプリンスアルバート一世金メダルを受賞、2004年には紫綬褒章を受章している。
講演者(2月10日)
決定次第、情報更新します。
稲谷芳文 氏(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所 特任教授)
講演タイトル:「月や火星の上に社会を作る」
<経歴> 東京大学大学院博士課程修了(工学博士)。専門は高速気体力学、宇宙輸送システム。 再突入飛翔体のシステム、極超音速気体力学、耐熱システム屋材料などの研究により、 はやぶさ帰還など地球帰還ミッションを実行。使い捨てロケットから宇宙輸送システムを革新するため、 航空機的運航による再使用型繰り返し運用を行う宇宙輸送機の研究を行い、 再使用ロケット実験機による飛行実証実験などを実施し、日本の将来輸送に向けた研究活動を先導。
高屋友里 氏(東京大学政策ビジョン研究センター 客員研究員)
講演タイトル:「宇宙社会に求められる法規則 ~国際宇宙法の観点から~」
<経歴> 早稲田大学法学部卒、オランダ・ライデン大学大学院国際航空宇宙法研究所修了(LL.M)、 フランス・パリ第11大学大学院宇宙衛星通信法研究所修了(Ph.D)。 神戸大学大学院法学研究科 学術研究員、 早稲田大学社会安全政策研究所 招聘研究員などを経て、 2017年より現職。 宇宙資源探査、宇宙ゴミ問題、宇宙安全保障などに関する国際宇宙法を専門とする。
田口真奈 氏(京都大学高等教育研究開発推進センター 准教授/宇宙ユニット)
講演タイトル:「宇宙総合学で学生は何を学んだか ―コンセプトマップから見る―」 (松下佳代 氏と同時登壇)
<経歴> 大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。大阪大学博士(人間科学)。 京都大学高等教育教授システム開発センター(現・京都大学高等教育研究開発推進センター)研修員、 メディア教育開発センター准教授、 ハーバード大学デレッグボク教授学習センター客員研究員を経て、 2008年より現職。専門は、教育工学、大学教育学。 主な共編著に『授業研究と教育工学』(ミネルヴァ書房, 2012)、 『未来の大学教員を育てる―京大文学部・プレFDの挑戦』(勁草書房, 2013) など。
棚橋秀行 氏(棚橋電機株式会社 代表取締役 社長/宇宙開発協同組合SOHLA 専務理事)
講演タイトル:「まいど1号打上げ10周年 おっちゃんたちの挑戦は続く!」
<経歴> 1960年生まれ。大阪工業大学電気工学科卒業。 野里電気工業株式会社、松下電器産業株式会社出向などを経て、 棚橋電機株式会社に入社し、2006年に代表取締役社長に就任。 社団法人守口青年会議所 理事長、東大阪宇宙開発協同組合 理事長、 大阪府ネイチャーゲーム協会 副理事長、関西電気工事工業会青年部連絡協議会 幹事長などを歴任。 また、人工衛星「まいど1号(SOHLA-1)」のシステム担当を務めた。 現在、大阪府電気工事工業組合 理事、公益財団法人日本宇宙少年団 監事、 社会福祉法人一乗寺学園 理事、宇宙開発協同組合SOHLA 専務理事などを務める。
寺田昌弘 氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特定准教授)
講演タイトル:「将来の有人宇宙ミッションに向けた京大教育プログラム」
<経歴> 大阪大学大学院生命機能研究科修了。専門は、宇宙医学、宇宙生物学。 2009年にJAXA宇宙医学生物学研究室(向井千秋研究室)に入社し、宇宙飛行士の健康管理技術の研究に従事。 2014年10月から3年間、NASA Ames Research Centerへ研究留学し、宇宙滞在中の健康評価手法の開発に向けた研究に従事。 その後、東京慈恵会医科大学に移り、2018年4月より現職。
野尻抱介 氏(SF作家)
講演タイトル:「人類の宇宙適応」
<経歴> SF作家、Maker、ニコニコ技術部員。1961年生まれ。三重県津市在住。 計測制御・CADのプログラマー、ゲームデザイナーをへて専業作家になったが、 現在は狩猟を通して自給自足を模索する兼業作家。 『ふわふわの泉』『太陽の簒奪者』『沈黙のフライバイ』『南極点のピアピア動画』ほかで星雲賞7回受賞。 宇宙作家クラブ会員。第一種銃猟免許、わな猟免許所持、第三級アマチュア無線技師。JQ2OYC。 Twitter ID @nojiri_h
松下佳代 氏(京都大学高等教育研究開発推進センター 教授/宇宙ユニット)
講演タイトル:「宇宙総合学で学生は何を学んだか ―コンセプトマップから見る―」 (田口真奈 氏と同時登壇)
<経歴> 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。京都大学博士(教育学)。 京都大学教育学部助手、群馬大学教育学部助教授等を経て、2004年より現職。 現在、大学教育学会副会長、日本カリキュラム学会代表理事、日本学術会議会員等を務める。 主な編著書に、Deep Active Learning (Springer, 2017) など。 専門は教育方法学(特に、学習論、能力論、評価論)。 能力はどう形成され評価されるのかに関心をもち、初等・中等教育と高等教育の共通性と差異に着目しながら研究を進めている。
パネリスト
栗田光樹夫 氏(京都大学理学研究科 准教授/宇宙ユニット)
<経歴> 10年以上にわたって数多くの成果を上げてきている IRSF 1.4m 望遠鏡(名古屋大学を中心に、 わが国が南アフリカ天文台サザーランド観測所に建設)の開発にたずさわって以降、 望遠鏡を中心に観測装置の開発を行ってきた。名古屋大学 博士(理学)取得後、2012年から現職。 装置開発に関する学術論文と特許多数。現在は東アジア最大のせいめい望遠鏡のプロマネを務める。
土井隆雄 氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット 特定教授)
<経歴> 1978年東京大学大学院博士課程修了(宇宙工学)。 2004年ライス大学大学院博士課程修了(天文学)。 1985年にNASDA(現JAXA)よりペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)として選定される。 1997年,2008年にスペースシャトルによるミッションに搭乗。 2009年より国際連合宇宙部宇宙応用課長。2016年より京都大学にて現職。専門は有人宇宙学。
託児について
2/9(土)は「おやこ休憩室」、2/10(日)は「託児室」を開設します。
シンポジウム2日目(2/10)は会場と同じ建物の別室に、3か月から小学3年生までのお子さんを対象とした託児室(無料)を設置します。 託児室を希望される方は以下の申し込みフォームを電子メールにて、usss-event@kwasan.kyoto-u.ac.jp までお送り下さい。 折り返し、託児室利用に関する詳細情報をご連絡致します。
託児室の事前申し込みは締め切りました。
託児室の当日のお申込みには対応できません。ご了承ください。
―――――――申し込みフォーム―――――――
保護者氏名:
お子様1氏名(ふりがな)・性別・年齢:
お子様2氏名(ふりがな)・性別・年齢:
…(お子様ごとにご記入下さい)
メールアドレス:
託児の際の注意点(アレルギー等、あれば):
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託児室利用の際の注意点
・昼食・飲み物・おやつ等は各自でご準備下さい。
・託児中に保育士による薬の投与はできません。
・シンポジウム会場へのお子様の出入りは自由です。
・その他ご不明な点は上記申し込み先のアドレスまでメールでお問い合わせ下さい。
聴覚情報保障について
2月9日(土)の基調講演および表彰式、2月10日(日)の講演およびパネルディスカッションでは、 音声認識技術を用いたアプリ「UDトーク」を利用し、 スタッフの学生が音声認識の結果をリアルタイム修正したものをスクリーンに投影予定です。
本来であれば、適切な技術及び使用(処理)方法に基づいて、 文字通訳等を実施するのが望ましいと考えておりますが、 そのための十分な予算が確保できない等の都合により、限られた内容での実施となります。 宇宙総合学研究ユニットでは運営上の様々な制約がある中で 少しでも情報格差がある現状を改善することを目指したいと考えております。 皆様のご理解をお願い致します。
UDトークについては こちら をご覧下さい。
書籍コーナー「手に取る宇宙」について
2月9日・10日の両日とも、シンポジウム会場にて、 講演者、ポスター出展者、宇宙ユニット参加教員などの書籍等を 紹介・販売するブースを設置します(京都大学生活協同組合による委託販売です)。 多彩な本を手にとって宇宙研究の広がりを感じてみてください。
主催・共催・後援
主催 | 京都大学宇宙総合学研究ユニット |
共催 | 京都大学大学院理学研究科附属天文台 |
後援 | 京都府教育委員会, 京都市教育委員会, 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 和歌山大学国際観光学研究センター, 京都大学大学院総合生存学館, 京都大学高等教育研究開発推進センター |
SOC
山敷庸亮、磯部洋明、浅井歩、土井隆雄、寺田昌弘、水村好貴
お問い合わせ
本シンポジウムに関するお問い合わせは、 usss-event_atmark_kwasan.kyoto-u.ac.jp までご連絡ください。 (_atmark_の部分を@にかえてください。)
京都大学は 「国民との科学・技術対話」 活動を推進しています。