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お寺で宇宙学 × 夕陽を観る会 × アバンギャルド茶会「宇宙茶会」

お寺で宇宙学 × 夕陽を観る会 × アバンギャルド茶会 「宇宙茶会」

5月21日の「お寺で宇宙学」は番外編「宇宙茶会」でした。 会場は前回と同じ京都・東山の正法寺。 これは東京在住のIT系週末茶人・近藤俊太郎さんの主催する アバンギャルド茶会 とのコラボレーション企画、かつ今回も「夕陽を観る会」との合同企画と、 誰が主催の何の会だかよく分からないような企画でした(笑)

今回のメインは宇宙をモチーフにしたお茶碗 宇宙十職 の京都お披露目会。以前、近藤さんと筆者が京大の天文台で 星を見ながら一服いかがですか?アバンギャルド宇宙茶会 というのを開催したのですが、その後近藤さんが全国の陶芸家の方に 呼びかけて制作したのがこの宇宙十職です。近藤さんが新幹線で 直々に京都まで運んで下さったお茶碗たちがこちら。

当日、近藤さんがお仕事のため後から到着となったので、 まずは筆者からお茶碗のモチーフになった天体たちに関する科学のお話をしました。 実はこの週に 京都精華大学でやった講義とほとんど同じ内容の使い回しでしたが…

その後、お茶会が始まる前に夕陽を観る会。天気はもう一つでしたが、 雲の切れ間からのぞく夕陽を眺めながら、ぼーっとしたりおしゃべりしたり、 皆さんそれぞれの時間を過ごしました。

 

次はいよいよ宇宙茶会。参加者は自分の好きなお茶碗を選び、 アバンギャルドにも宇宙飛行士風のオレンジのつなぎを着て 登場した茶人・近藤氏が、お茶を点てて下さいます。 写真は掲載できないのですが、1000年以上の歴史のある 正法寺の本堂で、宇宙のお茶碗でお茶を頂くという 素敵な体験をすることができました。 

21時頃会は終了。今回も経費をのぞいた会費は フリースタイルな僧侶たち を通じて東日本大震災の被災地への義援金とさせて頂きました。

また近藤さんは、宇宙十職に参加している作家さんと協力し、 作品の販売をしてそこで上がった収益を全額支援金に回す、 Fusionプロジェクト というプロジェクトをされています。今回の宇宙茶会で使われたお茶碗も 気に入ったものがあれば、購入してプロジェクトに寄与することもできます。 筆者も太陽物理学の研究者としては太陽のお茶碗を手にいれないわけにはいかない、 ということで、渡邉陽子さんによるお茶碗「太陽」を購入しました。 持ち帰って仕事用のMacの上に置いて撮った写真がこちら(右)。 お隣の二つは、この日参加者の方から頂いた花器、その名も「土星です(中央)」と「軌道です(左)」。 こちらもテーマは宇宙。ネーミングが素敵です。

文責:実行委員・磯部洋明

今回の記録は、 近藤さんのアバンギャルド茶会のHPにも掲載されています。

以下は記録用です

宇宙茶会@京都東山・正法寺 開催要領

日時:2011年5月21日(土)
会場:霊山正法寺(京都市東山区清閑寺霊山町35) 交通アクセス
定員:30名
参加費:第一部 1500円(寿司折付き。不要な方は500円)、第二部 1500円(お茶、お茶菓子代含む)
参加申し込み:現在受け付けていません

プログラム:
17時〜 第一部受付開始 17時半〜 宇宙の話+交流会(軽く食事しながら、実行委員で宇宙物理学者の磯部が 宇宙十職お茶碗のモチーフになった天体のお話をします) 18時半〜 夕陽鑑賞および夕陽祈願 19時〜 第二部受付開始+お茶会準備 19時半〜 宇宙茶会(宇宙十職のお茶碗を 使って、お茶を頂きます)

主催:お寺で宇宙学実行委員会、夕陽を観る会
共催:京都大学宇宙総合学研究ユニット

参加方法

定員に達したので参加は受け付けていません。

「お寺で宇宙学」について、ご協力のお願い

「お寺で宇宙学」を企画した動機にはいくつかありますが、 基本的には「お寺で宇宙を語ったら面白かろう」ということです。 また、大学の研究者もお寺のお坊さんも、(個人差はありますが)多くが それぞれの研究の話や仏教の話をより多くの方に聞いてもらいたいと思っています。 ですが、もともと科学や学問に興味のない方に最新研究の話を聞いてもらったり、 普段仏教や宗教に縁遠い方にお寺へ足を運んでもらうことは、なかなか簡単では ありません。宇宙や科学と仏教という一見関連の薄いものを一緒にくっつけることで、 より広い層の関心を引くことができるのを期待しています。

「お寺で宇宙学」は、今後も2ヶ月に1回程度を目安に、京都近辺の あちこちのお寺で開催したいと考えています。このため、 会場を提供して下さる京都近辺のお寺を探しています。 可能であれば、仏教者のお立場から参加者にお話頂いたり、 議論に加わって下さる僧侶の方がいらっしゃるとなお嬉しいです。 もちろん会場提供だけでも構いません。 人数や開催日時、形態(飲食の可否など)は、会場を 提供して頂けるお寺の方針、ご都合に合わせてどのようにでも ご相談させて頂きます。また、京都近辺以外でも このような取り組みに興味を持って下さった方は、まずは 下記問い合わせまでメールでご連絡下さい。

お寺で宇宙学実行委員会

磯部洋明(京都大学宇宙総合学研究ユニット、実行委員代表)、 中島浩彰(僧侶、浄慶寺住職)、 池口龍法(僧侶、フリースタイルな僧侶たち代表)、 斎藤祥行(宇宙物理学の修士号を持つ僧侶)

問い合わせ先:磯部洋明 (otera@kwasan.kyoto-u.ac.jp)

これまでの記録

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