第11回宇宙ユニットシンポジウム 「人類は宇宙人になれるか?―宇宙教育を通じた挑戦―」
第11回宇宙ユニットシンポジウム
「人類は宇宙人になれるか?―宇宙教育を通じた挑戦―」
京都大学宇宙総合学研究ユニット(宇宙ユニット)は、理学、工学、人文社会科学などの幅広い領域にわたる総合的な宇宙研究の開拓を目指して発足し、 JAXA/ISASや他大学と連携して、人類の生存圏としての宇宙に関わる諸問題の研究・教育を推進しています。 また、昨年度から新たに有人宇宙活動を担う人材育成プログラムの開発・実践も開始しています。
宇宙ユニットでは、2009年度から2012年度にかけて 「人類はなぜ宇宙へ行くのか」 と題したシンポジウムを開催し、 2013年度から2016年度にかけて 「宇宙にひろがる人類文明の未来」 というテーマでより幅広い議論を展開してきました。
これまでのシンポジウムについてはこちらをご覧下さい。
今年度のシンポジウムでは、「人類は宇宙人になれるか?」 という挑戦的な主題を設定し、ポスターセッションや講演会、パネルディスカッションを通して、 人類の宇宙進出・有人宇宙活動にかかわる様々な問題を検討します。 講演会・パネルディスカッションでは、副題の 「宇宙教育を通じた挑戦」 の通り、宇宙時代へ向けた教育と宇宙を通した教育について議論を発展させます。
また、宇宙研究・開発に関する世代や立場、専門分野を超えた対話を重視し、全ての来場者が密接に議論・交流する場を設けます。
ポスター展示交流会の出展情報を公開しました。こちらをご覧ください。(2018年1月17日追記)
託児・情報保障・映像中継に関する情報を掲載しました。(2018年1月18日追記)
託児の申し込みを締め切りました。(2018年2月7日追記)
一般参加申込を締め切りました。事前申込無しの当日参加も可能です。詳細(2018年2月9日追記)
映像中継のチャンネルに関する情報を掲載しました。詳細(2018年2月9日追記)
ポスター賞の受賞者一覧を掲載しました。こちらをご覧ください。(2018年2月13日追記)
開催概要
日時 :2018年2月10日(土)13:00-17:30、11日(日)10:00-17:30
会場 :京都大学国際科学イノベーション棟(吉田キャンパス本部構内)
アクセス (本部構内マップと主な交通機関)
参加費 :無料
申し込み :下記の申し込み方法をご覧下さい。
託児 :下記の託児についてをご覧ください。
情報保障 :下記の情報保障についてをご覧ください。
映像中継 :下記の映像中継についてをご覧ください。
書籍コーナー:下記の書籍コーナー「手に取る宇宙」についてをご覧ください。
申し込み方法
一般参加申し込みを締め切りました。席に余裕がございますので、事前申し込みしておられない方も当日お越しください。
プログラム(予定)
2月10日(土) ポスター展示交流会「宇宙研究の広場」
【会場:京都大学国際科学イノベーション棟5階ホワイエ・シンポジウムホール】
13:00 開場・開会
13:20-14:20 コアタイム①
14:40-15:40 コアタイム②
16:00 ポスター投票締切
16:10-17:00 活動紹介
宇宙ユニット教員の書籍・DVDの紹介(詳細)
和歌山大学の活動紹介(富田晃彦氏・和歌山大学教育学部教授/宇宙教育研究推進室)
ExoKyoto紹介(山敷庸亮氏・京都大学総合生存学館教授/宇宙総合学研究ユニット副ユニット長)
17:00-17:20 表彰式
17:20-17:30 閉会挨拶(山敷庸亮氏・同上)
※ 出展を2グループに分け、説明担当者が常駐する時間(「コアタイム」)を設けております。
※ 16:00までホワイエにてポスターを展示予定です。活動紹介や表彰式はシンポジウムホール内にて行います。
ポスター展示交流会の出展情報はこちらをご覧ください。
2月11日(日) シンポジウム講演+パネルディスカッション
【会場:京都大学国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホール】
10:00 開場
10:30-10:40 開会挨拶(長田哲也氏・京都大学理学研究科教授/宇宙総合学研究ユニット長)
10:40-11:50 講演会・第一部(司会:山敷庸亮氏・京都大学総合生存学館教授/宇宙総合学研究ユニット副ユニット長)
講演①:松沢哲郎氏「パラボリックフライトから人間の進化の未来を考える」
講演②:飯吉透氏「宇宙人材育成と『未知との遭遇』」
講演③:山敷庸亮氏+SGH滋賀県立守山高校ハビタブル研究会「ExoKyoto開発における高大連携の実践」
13:00-15:00 講演会・第二部(司会:田口真奈氏・京都大学高等教育研究開発推進センター准教授)
講演④:中宮賢樹氏+京都大学学生代表「有人宇宙活動のための総合科学教育プログラムの開発と実践」
講演⑤:木村真一氏「東京理科大学宇宙教育プログラム-宇宙の科学と技術の体験学習の試み-」
講演⑥:淺田正一郎氏「宇宙産業×人づくり」
講演⑦:稲谷芳文氏「ゲームチェンジを起こせる人材の育成」
15:10-16:10 講演会・第三部(司会:松下佳代氏・京都大学高等教育研究開発推進センター教授)
講演⑧:矢守克也氏「災害教育-宇宙教育の先陣か後衛か-」
講演⑨:藤田直哉氏「21世紀における、大衆文化の中の宇宙」
16:20-17:20 パネルディスカッション
松沢哲郎氏・飯吉透氏・淺田正一郎氏・稲谷芳文氏・矢守克也氏・藤田直哉氏・木村真一氏・
土井隆雄氏・塩瀬隆之氏
17:20-17:30 閉会挨拶(柴田一成氏・京都大学理学研究科教授/宇宙総合学研究ユニット副ユニット長)
講演者
松沢哲郎氏(京都大学高等研究院特別教授/宇宙総合学研究ユニット)
講演タイトル「パラボリックフライトから人間の進化の未来を考える」
<経歴>1950年生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(理学)。京都大学霊長類研究所助手、同助教授、同教授を経て、2016年京都大学高等研究院特別教授。1977年11月から「アイ・プロジェクト」とよばれるチンパンジーの心の研究を始め、野生チンパンジーの生態調査も行う。チンパンジーの研究を通じて人間の心や行動の進化的起源を探り、「比較認知科学」とよばれる新しい研究領域を開拓した。専門は、霊長類学、心理学、比較認知科学。
飯吉透氏(京都大学理事補(教育担当)/高等教育研究開発推進センター長・教授)
講演タイトル「宇宙人材育成と『未知との遭遇』」
<経歴>国際基督教大学・同大学院(教育工学)、フロリダ州立大学大学院博士課程修了。Ph.D.(教授システム学)。米カーネギー財団上級研究員・同知識メディア研究所所長、東京大学大学院情報学環客員教授、マサチューセッツ工科大学教育イノベーション・テクノロジー局シニアストラテジストなどを経て、2012年に京都大学に着任。世界経済フォーラムグローバル・アジェンダ評議会委員(「テクノロジーと教育」部門)、NHK日本賞審査委員などを歴任。国内外でテクノロジーを利用した教育の進展に関するビジョン策定・研究開発・啓蒙活動に従事。
淺田正一郎氏(日本宇宙フォーラム常務理事)
講演タイトル「宇宙産業×人づくり」
<経歴>1980年東京大学大学院航空学専攻修士課程終了後、三菱重工業㈱入社。構造設計技術者としてN-1、N-2、H-1、H-2ロケットの開発設計、構造解析の担当を経て、1989年から宇宙往還機(HOPE)のシステム設計、軌道再突入実験機開発のとりまとめ。2001年からH-IIA204開発・H-IIA民営化・H-IIA打上げ輸送サービスのPMを務める。2007年から宇宙機器部長、宇宙事業部長として、宇宙事業を推進。2015年から2年間、米国三菱重工副社長として米国ワシントンDCに赴任し、2017年6月から現職。2014年6月~2016年6月、日本ロケット協会会長。
稲谷芳文氏(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所特任教授)
講演タイトル「ゲームチェンジを起こせる人材の育成」
<経歴>東京大学大学院博士課程修了(工学博士)。専門は高速気体力学、宇宙輸送システム。再突入飛翔体のシステム、極超音速気体力学、耐熱システム屋材料などの研究により、はやぶさ帰還など地球帰還ミッションを実行。使い捨てロケットから宇宙輸送システムを革新するため、航空機的運航による再使用型繰り返し運用を行う宇宙輸送機の研究を行い、再使用ロケット実験機による飛行実証実験などを実施し、日本の将来輸送に向けた研究活動を先導。
矢守克也氏(京都大学防災研究所教授)
講演タイトル「災害教育-宇宙教育の先陣か後衛か-」
<経歴>大阪府出身。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学、博士(人間科学)。現在、京大阿武山地震観測所教授、京大情報学研究科教授、人と防災未来センター上級研究員などを兼務。専門は、社会心理学、防災心理学。主著に、「天地海人:防災・減災えっせい辞典」、「防災人間科学」、「巨大災害のリスク・コミュニケーション」など。共同開発した防災ゲーム等に、「クロスロード」、「ぼうさいダック」、「逃げトレ」(津波避難訓練支援スマホアプリ)など。
藤田直哉氏(SF・文芸評論家)
講演タイトル「21世紀における、大衆文化の中の宇宙」
<経歴>1983年、札幌生まれ。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』(作品社)『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)『3・11の未来 日本・SF・創造力』(作品社)『東日本大震災後文学論』(南雲堂)など。二松学舎大学、和光大学、女子美術大学、日本映画大学非常勤講師。
木村真一氏(東京理科大学理工学部教授/宇宙教育プログラム(T-SEP)サブコーディネータ)
講演タイトル「東京理科大学宇宙教育プログラム-宇宙の科学と技術の体験学習の試み-」
<経歴>東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了(博士(薬学)) 。スペースデブリ除去システムの研究に従事し、技術試験衛星VII型(「おりひめ・ひこぼし」)やマイクロラブサット1号機などの多くの宇宙ロボット・小型衛星ミッションに参加するとともに、「IKAROS」や「はやぶさ2」の監視カメラシステムなど搭載機器開発を実施。専門は自律制御、ソフトウエア技術、宇宙ロボティクスなど。T-SEPではパラボリックフライト実験やCANSAT開発など、アクティブラーニング課題を主に担当。
中宮賢樹氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット特定助教)
講演タイトル「有人宇宙活動のための総合科学教育プログラムの開発と実践」
<経歴>石川県出身。東北大学工学部卒業。総合研究大学院大学物理科学研究科修了(工学博士)。JAXA研究員、フンボルト財団博士研究員等を経て、現在は京都大学宇宙総合学研究ユニット特定助教。専門は、アストロダイナミクス、軌道設計など。
山敷庸亮氏(京都大学総合生存学館教授/宇宙総合学研究ユニット副ユニット長)
講演タイトル「ExoKyoto開発における高大連携の実践」
<経歴>京都大学大学院博士課程修了(工学)。国際湖沼環境委員会、国連環境計画、日本大学、東京大学、京都大学防災研究所の各所で勤務後、2013年より総合生存学館。2014年より現職。近年は太陽系外惑星の研究にも着手し、系外惑星データベース「ExoKyoto」を構築・公開する。専門は水資源工学、水環境工学、沿岸海洋学および地球惑星科学。
パネリスト
土井隆雄氏(京都大学宇宙総合学研究ユニット特定教授)
<経歴>1978年東京大学大学院博士課程修了(宇宙工学)。2004年ライス大学大学院博士課程修了(天文学)。1985年にNASDA(現JAXA)よりペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:PS)として選定される。1997年,2008年にスペースシャトルによるミッションに搭乗。2009年より国際連合宇宙部宇宙応用課長。2016年より京都大学にて現職。専門は有人宇宙学。
塩瀬隆之氏(京都大学総合博物館准教授/宇宙総合学研究ユニット)
<経歴>京都大学工学研究科精密工学専攻修了。機械学習による熟練技能伝承に関する研究で博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(DC1)、ATR知能ロボティクス研究所客員研究員併任。京都大学情報学研究科助教、京都大学総合博物館准教授を経て2012年7月経済産業省産業技術政策課 課長補佐(技術戦略担当)。2014年7月より現職復帰。文科省中教審「数理探究」専門委員。NHK Eテレ『カガクノミカタ』番組制作委員など。
託児について
会場と同じ建物の別室に、3か月から小学3年生までのお子さんを対象とした託児室(無料)を設置します。
利用希望者が多数のため、申し込みを締め切りました。当日のお申込みには対応できません。ご了承ください。
情報保障について
2月11日(日)の講演およびパネルディスカッションでは、UDトークというアプリを用いた声認識によるリアルタイム字幕を提供します。
会場内スクリーンへの他、UDトークがインストールされている参加者の端末(タブレット、スマートフォンなど)で字幕を見ることも可能です。
ご自身の端末のUDトークへの表示を希望される方は、できるだけお申し込み時にその旨記載して頂き、当日受付にてお申し出下さい(筆談可)。
スクリーンに投影された字幕を見るだけであれば、ご自身の端末は不要です。
本シンポジウムにおける情報保証については、京都大学学生総合支援センター・障害学生支援ルーム、および大学院総合生存学館・ソーシャルインクル?ジョン研究会の支援を受けています。
UDトークについてはこちらをご覧下さい。
映像中継について
2月11日(日)の講演会の様子(一部)を YouTube Live にて中継配信します。
中継チャンネルは こちらです。
※回線状況等により配信が中止されることもありますのでご了承ください。
書籍コーナー「手に取る宇宙」について
2月10日・11日の両日とも、シンポジウム会場にて、講演者、ポスター出展者、宇宙ユニット参加教員などの書籍(およびDVD)を紹介・販売するブースを設置します(京都大学生活協同組合による委託販売です)。多彩な本を手にとって宇宙研究の広がりを感じてみてください。
また、10日(土)には、16:10~16:40に、シンポジウムホール内にて、宇宙ユニット教員による著書・DVDの紹介セッションを行います。紹介者と紹介する本・DVDの内容については、こちらをご覧下さい。
主催・共催・後援
主催:京都大学宇宙総合学研究ユニット
共催:京都大学大学院理学研究科附属天文台
後援:京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都大学高等教育研究開発推進センター、
京都大学総合博物館、和歌山大学国際観光学研究センター
実行委員会
長田哲也、稲室隆二、柴田一成、山敷庸亮、谷森達、磯部洋明、浅井歩、土井隆雄、中宮賢樹、春日敏測、呉羽真、水村好貴、辻廣智子、山本晃子、野口貴代、横田真知子、三木健司(京都大学)
お問い合わせ
本シンポジウムに関するお問い合わせは、usss-event_atmark_kwasan.kyoto-u.ac.jpまでご連絡ください。(_atmark_の部分を@にかえてください。)
京都大学は「国民との科学・技術対話」活動を推進しています。